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神話的な高級社会をつくろう

地上のこざかしい合理主義の
聖者や賢者の
とどかない所に詩と神話がある
宇宙は詩と神話にみちている
詩と神話の美しい婚姻の相をみよ

星々が かがやき
昇る太陽がおどる
歌と踊 舞とあいさつ
零と無限
過ぎ去った歴史と待ち受けている歴史
世界時間はおどる

一滴の露が水面におちた
その 意味を越えた音を見よ
一輪の花が 大河にゆられて流れてゆく
宇宙の 意味を超えた「無意味」のひびき
「無意味」のその大河のゆりかごに
ゆられてみよ
人間の知は消され
透明な人間があらわれてくる

透明人間 透明なる人間
それこそ本来の人間である
知を超えた透明なる人間
それが来なければ 新しい文明社会が
やってこない

合理知の文明は きたない
闘争にみちた文明だ
そんなもので 地球の歴史をけがすな
清く美しかった地球
それが花がしおれるように
しおれてきている

人類よ それでよいのだろうか
地球の死は 人類の死である
意味を求め 結論を求め
論理を組み立ててきた それをすてよ

無意味のゆりかごの中にに入ろう
ピンボケの中に
知は消え 透明なる人間が
あらわれてくる

一滴の露が 水面におちたその音を見よ
音を見るのだ 詩と神話が復活してくる
知はあらそいをひきおこし
人を疑い 人を貪欲にし
人を殺す戦争まで 美化してしまう

宗教闘争 国と国 民族と民族の闘争
こんなバカげたことをしない
もっと高級な社会をつくろう