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価値で出来上がっている世界文明

言語が価値をつくり
価値が言語をつくり
世の中が暗闇になってしまった
そこから求道がおき哲学がおきる

無価値なる世界
ここには言語がない
震動があるのみ
オチャメと自由でソフトな震動

そこが人間の住む世界だ
思考も真理も求道もない
哲学も宗教もない

詩と神話に輝いている世界だ

しかし詩と神話に輝く世界文明を
つくる為には
人間自らがいくら力をしぼっても
いくら知恵をしぼっても すべて
悪あがきの文明をつくるのみだ

人とははだか電球のようなものだ
自らが光ることが出来ない存在
なのである
その電球はソケットをコンセントに
さしこまねばならない

親なる根源
そこに無価値の輝きがある

宇宙というコンセントにさしこむと
無価値の本性 オチャメが流れてくる
自己はそこで 光ってくるのである
無価値の「ゆりかご」にゆられる事を
忘れてはならない

コンセントにさしこむことは「ゆりかご」に
ゆられる事である
ゆられる事は子守歌の中にいる事である
神話はそこにある
光るもの神話が