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2015年10月11日 メアリー先生 ドルガプジャへのメッセージ(アメリカより)

皆様へ

このたびは 日本への帰国をキャンセルしなければならず、皆様には申し分けなく思っております。何とぞご了承下さい。
おかげ様で、マヤはゆっくりですが車イスではなくウォーカーで、平らな所を歩けるようになって来ました。 1、2段のステップもヘルプが必要ではありますが、ウォーカーやつえ(根元が四つ又)を使って、 上がったり降りたり出来るようになりました。
幸いな事に、手術後4、5日は軽い痛みがありましたが、 その後、痛み止めの薬も必要なく、関係者の方々に「驚くべき事だ、珍しい!」と言われています。 痛みのない事は本当に有難い事です。
アシュラムに帰ってからも、体の調子は良いので、ナースの訪問も3回で終わり、 リハビリのセラピストによる週3回の訪問もエキササイズが進み、2週間で終わったところです。
ただ、同じ手術をされた方でも5、60代位までなら4、5カ月後には テニスやスイミングをされていますが、 マヤの場合89才ですので、ドクターからも「まだバランスを崩して転んでは危ないので、 良くなっても立ってではなくウォーカーを使う方が安全です」と言われています。

さてこのような状況の中で、どうしても難しい事や、天や先生が守ってくださっていると分かる不思議な事が、たびたび起きます。
例えばその一つは、光司先生がとても忙しく船の都合もあり、帰るのが延びてまた延びてと、6カ月以上も帰れなかったのですが、 偶然にマヤのリハビリセンターからの帰宅も1週間延び、同じ週末に帰って来れたことです。
その時政府からいただいた車イスが、アメリカ人ならOKですが、私には重たかったのです。 しかし光司先生がいたおかげで、その重たい車イスも車に積んだり、降ろしたり、また家の入口や室内のステップなども、マヤを車イスにのせたまま部屋へ運んでくれたりしました。
光司先生が帰った2日後には軽い車イスに変えて下さり、私でもOKになりましたが、 関係者の方に「光司先生がいなかったら、いまだに玄関の入口にいたね」と言われ大笑いしました。 本当に助かりました。先生が守って下さっているのだな、有り難いことだなと、またまた感謝しております。

さて、本日はドルガプジャですね。 ドルガは神話の神様ですが、真剣に拝む事によってドルガの神像の脈が伝わってくるようになります。 そうしてドルガはいろんな事を教えてくれます。 トムや光司先生が小さい時のことですが、子供たちが夜寝る前に「明日はビジャヤの日よ」と言うと、 トムが「僕悲しい、ドルガが帰るから。それでくだものを流しに行くのも悲しい。くだものが流れていくのも悲しい。」と言いました。 小さな光司先生もさびしそうな顔をしていました。
内垣先生の詩にもありますように、我々大人でもドルガとの別れは泣けてくることがありますが、 神話の中にいる子供たちはもっともっとドルガの魂を感じとり、ドルガが身近なものとなっているのですね。

皆様方にどうかドルガの恩恵がありますように。そして皆様方がお元気で過ごされ、ご活躍くださいますようにお祈り申し上げます。

 メアリー  2015.10.11.