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救われる秘訣(1)

人間は先ず精神的に助かり、科学的に助かろうと思えば、下図を参考にして、いっている方向を改めればよくなってくる。

 

そして人々は、物質宇宙を物理学的な方法で、確かにつかみ出せる物を奥深くさがして、宇宙の根源にまで迫ろうとする。 その間すぐれた学者は、「詩人でなければ立派な学者になれず、単なる知的、感覚的かまえだけでは奥に入ってゆけない…」と、詩情の世界がその奥にある性質であるととらえていた。 それを通り越すと真実なるものが見つかると…。

ところがその詩性の奥は神話性の世界がある、という事に気付かなかった…。 それに気付いたのが、イタリアのヴィーコという法律学者であった。

そのヴィーコは、詩と神話の二つの世界を通り越さないと真実な世界に行けない、と説いた。 それに影響されたのがドイツのヘルダーやゲーテであり、彼らは神話学派をそこに建設した。