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まとめの宝物(3)

もう一つ、他のことで人間の考えちがいを述べてみる。

それは、人は霊界がどうのこうのと言っているが、本当は霊界というのは無いのである。 無いし、無かったのに、人の迷い、考えちがいが、そんな霊界という世界を作ってしまったのである。

ある人は極楽に、ある人は地獄に、ある人は天国(神の国)に行くと思っているから、そんな所へ行くのである。 そして、そこには多くの人々の霊が居るのである。

善きにしろ、悪しきにしろ、それは一つのたまり場である。 人の魂というものは、そんな所にたまらずに宇宙じゅうに散り消えねばならないのである。 光の波動として散るのである。 これを成仏という。 行くべき所属があってはならないのである。

我々ばかりでなく、魂をもつ生き物は、その本性、本体は光の波動である。 それが宇宙の本性、宇宙の本体である。 我々はその故郷に還るのである。 天国や地獄や極楽でたまっていてはならないのである。

なぜなら、それ等の魂は「我」がまだ残っているのである。 極楽を欲するのも、よくないのである。 我のある間は、本当に救われたとは言えないのである。 悪人でも光の波動となって、宇宙じゅうに散ることが出来るのである。

太古には霊界はなかったのである。