りんごの翼
羽のはえたリンゴが飛ぶ
その羽の上下運動は
幾何学の構図を描く
夢の構図 舞の構図は
やわらかく
人々の顔に触れて行く
人々は ふと気付く
その触れ合いによって
人々は はっとする
自己をよみがえらせる
忘れていた自己を
それは ソフトで舞いそのもの
夢そのもの
どこへ私を連れて行くの
どこまでも私はついて行きたい
そのひとふれに
一人が目覚め
涙を流す
流れてくる
時間も空間も舞っている
宇宙が
ぐるぐる廻る
優しい言葉を掛け合いながら
言葉は リンゴの翼