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遊び半分の顔と声

遊び半分 遊び半分 遊び半分という言葉を わすれるな
遊び半分は 神話への入口である
遊び半分でいると 心はゆるみ 緊張と型のある心が なくなってくる
神話 神話 神様は大きな ふくらむ宇宙をつくりすぎて 困っている
余り 宇宙がどこまでも ふくらむので
つぶすのを おそれるし つぶれるのを こわがる
余り大きく ふくらむ宇宙を こしらえてしまったので
・・・はじめは そんなつもりではなかったのに
何でこんな宇宙が 出来てしまったのだろう
遊びすぎたのだろうか ふざけすぎたのだろうか
何の計画もなく このゴム風船を ふくらませていたので
あれよ あれよと いくらでもふくらむ
光速の速さで このゴム風船の宇宙が 大きくなってゆく
もうどうしようもない とめようもないのだ
自然のなりゆきにまかすより 他ない

もうもう光る シャボン玉宇宙 いくつもいくつも これがとびかう
人の顔がその中に うつる事もあるし 花の顔が うつる事もある
いびつになって それらはキラキラ グルグル
シャボン玉はとんでゆく
ケラケラ クスクス笑いながら それらはとんでゆく
そして 破れて 破れて 消えてしまった