トップページ > エッセイタイトル一覧へ > 前へ > 次へ >

A点は宇宙への入り口

人間は頭よりも背骨の方が宇宙に感応する機能があります。 宇宙に感応するのは背骨です。 そしてこの背骨のどこが宇宙に結合するのか言います。

長い背骨の中のA点(心臓の高さの背骨の中心部)がポイントになっています。 そして自分たちが母親のオナカに居る時に、一番はじめに出来るのはA点です。 そして次に頭と手足が出来てきます。 これで人間が三次元的な存在になってきます。

そして自分たちは死ぬ時にどうなるかというと、そのA点から宇宙へ抜けていきます。 宇宙から現れて、宇宙へ消えて行く。その入り口がA点です。

話は変わりますが、昔幾何学が生まれました。そしてポイント(点)とは何かという定義に入りました。 線というのはポイントの集まったものですが、ポイント(点)とは、どれがポイントかということが問題になりました。 小さなポイントをここに描きました。しかしそれはポイントではないと言われました。 それは面積があるからです。 もっと小さな点を打ちました。 しかしそれは面積があるからポイントではないと言われました。 そこで線とはどういうことかということで一本線を引きました。 ところがその線にも太さがあって面積があるからそれは線ではないと言われました。 そこで一枚の紙の半分を真っ黒に塗りました。 その黒と白の境目が線だということになりました。 それではじめて線を描くことが出来たわけです。

そこで考えることには、線にもポイントにも面積がないということが分かりました。 面積がないということは時間がないということにもなります。 そのようにこの世の中に時間の無いところがやはりあるということです。

そこで自分たちの一本の背骨を考えてみましょう。 自分たちは意識でスパイナル・コード(背骨)の中心を探します。 背骨には必ず中心があります。 その時間も面積もない中心に意識を集めて、そこに集中します。 それに意識をビシャーッと合わすこと、それを探すこと、これがメディテーションの一番大切なポイントです。 それをしないでいくらいろんな瞑想をしても本物に近づくことは出来ません。 分かりますか。

これが出来だすとあらゆるものの本質にビシャーッと引っ付くことが出来ます。 …これは日本の神話の話ですが、刀を海の中に突っ込んで海の泥をかきまわした、 かきまわしてポトンと落としたのが日本列島になったという神話があります。 これはこの棒をかきまわすということによって中心が出来てくる。 そこから創造がはじまるということです。

宇宙の神秘は「中心」にあります。宇宙の神秘を解くのには時間の無い世界に入る必要があります。